白内障手術後の目薬

白内障手術術後には、抗菌点眼薬、ステロイド系抗炎症点眼薬、非ステロイド系抗炎症点眼薬が処方されます。

抗菌点眼薬では、ニューキノロン系と呼ばれる抗生物質が主体となります。

白内障手術後の点眼する期間は、以前では約3カ月間程度でしたが、手術法の進歩に伴って短くなり、現在では術後1カ月間程度が標準的となっています。

白内障手術後の眼内炎を防ぐためには術後の点眼が非常に重要で、きっちり点眼して経過が順調であれば、術後1カ月で点眼は終了します。

その後は特に所見として問題なくとも、違和感があるなど、患者さんの要望によって非ステロイド系消炎剤を処方する場合もあったりします。


一般的な白内障手術後の処方薬を以下に示します。

抗菌剤
0.5%ベガモックス点眼液、0.5%クラビット点眼液、0.3%ガチフロ点眼液など


ステロイド
0.1%リンデロン点眼液、0.1%フルメトロン点眼液など


非ステロイド
0.1%ジクロード点眼液、0.1%ブロナック点眼液など


感染症に対して高い効果を発揮する抗菌点眼薬も、使い方を誤れば耐性菌を増加させる結果となってしまいますので、抗菌点眼薬が処方された際には、決められた期間と回数を守って使用し、漫然と使い続けることのないようにしてください。