白内障の手術に関して、最近の傾向として開業眼科医が行う場合は通常日帰り手術となっています。
ほかの疾病を持っているのであれば、その状況に応じて地域の中核病院を紹介されてそこで手術を行うこともあります。この場合は数日の入院となります。およそ1週間になります。
手術費用は、日帰りの方が、手術後の検査が通院で済む分、やや安くなります。入院では、入院基本料や食費、個室料金がかかる場合は、その分高額になります。
一般的な金額として、白内障手術の片目施術金額（総合計）は保険適応の自己負担3割で約5万5000円、1割負担で約2万円ほどになります。つまり両眼では約11万円（自己負担3割）、約4万円（自己負担1割）となります。
ちなみに通常、白内障手術によって挿入される眼内レンズの欠点は、焦点が一つの距離に固定される単焦点レンズだということです。そこで、遠くと近くの両方に焦点を合わせられる「多焦点眼内レンズ」も、徐々に普及してきました。
しかしながら、健康保険はまだ適応され、自費になりますが、国から「先進医療」の承認を受けた医療機関では、手術以外の検査、入院、薬剤などの費用については保険が適用されます。